2011年11月27日 13:20
長野県高校入試の社会の出題パターンは一定しています。
社会の出題パターン 平成23年度長野県公立高校入試問題より
1 地理 36点
2 歴史 36点
3 公民 28点
歴史・地理・公民から、ほぼ均等に出題されています。
単元ごとの出題範囲は広く、これといった規則性もないため、理科と違って絞り込んだ学習をすることはできません。
歴史・地理・公民とも、満遍なく学習する必要があります。
また、昨年度は「水産業」「文化史」など、長いこと出題されていなかった範囲からも出ているだけに、今年度も意外な範囲からの出題が考えられます。
社会で高得点を狙うためには、広範囲の学習が必須といえます。
昨年度の社会の平均点は、一昨年の63.33から48.76に急降下しています。
社会の問題が難しかったことが、5科目合計の平均点を引き下げる、ひとつの要因になっているため、今年度の社会も要注意です。
昨年度の社会が難しすぎたことから、今年度の社会の難易度は下がると、予測することもできます。
歴史は、写真や文章を使った資料問題や、年表を使った総合問題が出題されます。
資料や年表を使って考えさせる出題では、単に年号と出来事を記憶する勉強法では、高得点をとれません。
大きな時代の流れを、常に意識しながら勉強するようにしましょう。
点だけを覚えるのではなく、点と点を結びつける学習が求められます。
指定語句・指定字数のある文章記述問題も出題されています。
歴史の流れをしっかり理解していないと、それらの問題を解くことができません。
地理は、地図を使った読み取り問題を中心に、グラフや表を使った問題が、数多く出題されています。
長野県の地理の出題は、グラフや表を読み解く力が求められます。
対策としては、教科書に載っている主なグラフや表を暗記してしまうことです。
そうして基礎知識をつけたうえで、総合問題を解く練習を繰り返してください。
一問一答の基礎学力よりも、総合的な理解度が試されます。
公民は「政治」と「経済」に分かれますが、長野県高校入試の社会では、政治が多く出題されています。
「日本国憲法」と「三権分立」は特に出題が集中している分野ですので、しっかり基礎知識を身につけてください。
経済からは、国際関係の時事問題が目立ちます。
基本的な事項は、しっかり抑えましょう。
また、政治・経済ともに、時事・社会問題に関係した出題も多くなってきています。
普段から、新聞やテレビのニュース番組を見る習慣も、身につけておきましょう。
社会は暗記しなければいけない項目が、数多くあります。
暗記のためには、自分で整理したノートを作ることが、もっとも効率的です。
全体の流れを意識しながら、個々の項目を暗記していきましょう。
長野県高校入試の社会では、各種の資料を使った出題も多いため、学校で配布された資料集も活用してください。